横浜の異臭騒ぎは「関東大震災の前兆」説を否定してみる。鶏が先か卵が先か

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はじめに

※今回の記事はかなりオカルトチック、都市伝説的な記事です。大きな地震が起きたら嫌なので、否定材料をたくさん探しました。Twitterで済ませようかと思いましたが、調べているうちに長くなってしまったので、記事化しました。

横浜・横須賀の異臭騒ぎ、一部で「関東大震災の前兆か?」と騒がれています。

しかし、フナボリスト的には、これは「前兆」ではなく「事後」の現象なのではないかと考えています。人為的か自然によるものかわかりませんが、現在はすでに地中に「高圧が掛かった後」なのでは?と仮説を立ててみました。
以下にその根拠を挙げていきます。

前兆ではない根拠は「泥火山」

ペンタンおよびイソペンタンは、今回の異臭騒ぎで大量に検出された物質(アルカン)です1異臭 イソペンタンなど検出。この物質がなんなのか気になってググスカ2Google Scholarの略していたところ、2007年8月に起きたサハリン南部地震3気象庁発表後の泥火山(震央から65kmの距離)周囲で、ペンタン・イソペンタンの濃度が高まったという論文を発見しました。

Fig. 2. Contents of butane, isobutane, pentane, and isopentane in free gas composition throughout the period of observation,
June–September 2007. | Isotopic-geochemical characteristics of free gases of the South Sakhalin mud volcano and their relationship to regional seismicity

また、2014年の新潟県の泥火山でも長野県が震源の地震発生後に、いずれもアルカンであるメタンとエタンのガス濃度が高まったとする論文42014年の長野県神城断層地震の前後における新潟県十日町市室野泥火山の溶存ガス濃度と炭素同位体比の変化もあります。

大正震災志でも関東大震災の「直後」調査でガス噴出を確認したとの報告。地震の前にガスが噴出していたのかは定かではありません。

震災予防調査会報告−大震後相模灘付近水深変化調査図− | 内閣府

ガス発生は地中へのダメージが与えられる「前」ではなく「後」の話

まとめると、これらのどれも大きな衝撃が地中に与えられた「後」の話なのですよね。地上にも海上にも泥火山は存在するので、強風や潮風でながれてくることもあるでしょう。研究者も少ないようですから、これまで認知度が低く、泥火山は可能性として挙がってこなかったのかなあ、と。

ではその泥火山ができる原因は何なのかというと、例えばインドネシアの泥火山で泥が噴出した原因はガス試掘井(人工由来)、あるいはM6.3の地震(自然由来)と言われています5村をのみ込む泥火山、6万人が自宅を放棄 原因を解明。どちらかというと今回の異臭騒ぎの原因は人工由来の前者なのではないかという気がしています。地中に高圧が掛かる行為が、意図して、もしくは意図せず何かのタイミングで行われたのではないでしょうか。

今年8月にあった横浜市金沢区の小柴貯油施設跡地の重機落下事故。亡くなられた男性の方のご冥福を心よりお祈りいたします。

発注元の横浜市「ふたの上に乗るのは想定外」 旧米軍施設の重機転落から1カ月 | 毎日新聞

この事故のように、仮に30mから1tの重機が落下するとき、最下部での落下速度は90km/hほどです。一瞬ですが750tの衝撃が車一台ほどの面積に大きく掛かったら?6自由落下計算機より計算前述のガス試掘井のように土壌に負荷がかかるのでは?

ちなみに一般的に建物を建てられる土地の許容地耐力は3t/m²以上と言われています7建築基準法施行令第38条。カイジの「沼」パチンコ8マンガ「カイジ」で学ぶ建築<地盤編>を思い起こしてしまうのは私だけでしょうか。やや埋立地に近くもあり、全く影響がないともいいきれなさそうです。

小柴貯油施設跡地周辺の液状化可能性 | 地盤情報ナビ

この事故が原因だと断定しているわけではありません。巷では宅地開発があり、温泉掘削があり、日常的に土壌に刺激が与えられているわけです。「ふとした拍子に」、あり得なくない話です。

ところで週刊FLASHの取材9「謎の異臭」は三浦半島を北上していた! ついに菅総理の自宅に到達に対し、神奈川県環境科学センターは「船舶がおこなう『ガスフリー』という作業があります。船に積んでいる石油などのタンクから、溜まったガスを抜くことです。東京湾を航行する船舶は日に300隻ほどもあり、その作業が異臭につながる可能性もあります」とコメントしたそうです。この場合結構厄介なのは、羽田新ルートと同じで特定地域の物件の資産価値に影響がでそうな点です。「あの辺は臭い」となると忌避する買主も出てくるかもしれません。

東京湾商船航行情報図 | 日本海難防止協会

真実はわかりませんが、地震より、地盤沈下・液状化・環境汚染を心配したほうがよいのかも?と素人考えに思いました。

とはいえ日本に暮らす以上は、どこでも地震の備えは必要ですね。


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